スカルプシャンプーとは、抜け毛予防や、頭皮のケア(ふけ、かゆみ、匂いの防止)など、頭皮と髪のお悩みに対応した、頭皮の健康のためのシャンプーのことです。
各社から様々なスカルプシャンプーが出ていますが、その成分や選び方についてご説明します。
①洗浄成分
②頭皮への効能を期待しての配合成分
③色、香り成分
心地よい香りに包まれて洗髪すること、お気に入りの香りが髪に残ることも重要ですが、頭皮と髪のお悩みに対するケアのためのシャンプーと考えた場合は①洗浄成分が最も大切です。
抜け毛、薄毛予防には、頭皮のコンディションを整える必要があります。洗髪をしっかりしても洗浄成分はどうしても頭皮に残りがちです。また、「頭皮の脂の匂いを香りでカバー」と考える方もいらっしゃると思いますが、意外と頭皮の脂の匂いは強くて、香り成分よりも頭皮の脂の匂いが優ってしまいがちです。
なので、頭皮に負担をかけず、汚れをしっかり落とし、過剰な脂の分泌、それによる脂の酸化を抑えることを優先するのがオススメです。
シャンプーの目的は洗浄することであり、②頭皮への効能を期待しての配合成分は、洗髪後からもスカルプローションなどで補給することが可能なため、何よりも重要なポイントは洗浄成分と言えます。
まずは、頭皮の悩み(抜け毛、ふけ、かゆみ、匂い)を解決してくれる理想的なシャンプーの洗浄力についてご説明します。
ポイント①
頭皮表面の、脂、皮脂による汚れをしっかり取りさってくれる
→皮脂汚れが残っていると、菌が繁殖し、かゆみや匂いの原因に。
ポイント②
毛穴の脂詰まりをやさしく取ってくれる
→毛穴の脂詰まりが続くと、毛根が弱り抜け毛や、ボリュームダウンの原因に。ただし、強力な洗浄力で、無理やり毛穴の脂詰まりをとると、毛穴の柔軟性がなくなり、いわゆる毛穴が開いた状態の為、将来の抜け毛の原因に。
ポイント③
頭皮を乾燥させない
頭皮のバリア機能(適度な脂による保護力)を壊して、頭皮が乾燥するとフケの原因に。また、毛穴の脂をとりすぎると、反対に過剰に脂を分泌させてしまい、ベタっとした頭皮になってしまいます。
ポイント④
頭皮に刺激を残さない
シャンプー後にしっかりお湯で洗髪しても、洗浄成分の一部は頭皮に残留するので、それが頭皮の刺激やトラブルの元にならないことが需要です。頭皮や髪にシャンプー成分が残留するからこそ、シャンプーやトリートメントの香りが、洗髪後も続きます。
総合すると、やさしく毛穴の皮脂詰まりを取りさる洗浄力がありながら、頭皮を乾燥させない洗浄力と、頭皮に刺激を残さない成分が、頭皮の健康を維持するポイントです。
洗浄成分は大きく分けて、界面活性剤系、アミノ酸系、石けん系(釜炊き・中和法)の3種類があります。界面活性剤系は、泡立ちがよく髪の毛や頭皮表面の汚れはよく落としますが、頭皮残留によるトラブルは3つの洗浄成分の中で一番強いので、長期的に使うことはオススメしません。アミノ酸系は、頭皮にやさしい洗浄力がアピールポイントで、バランスよくできていますが、洗浄力が弱めな為、毛穴の脂詰まりを起こしてしまうことが懸念されます。配合成分や仕上がりがポイントではないでしょうか?石けん系は、洗浄力が高く、頭皮への負担が最も少ないスッキリした洗いあがりですが、髪の毛のきしみが強く出てしまいがちです。
そこで、WELLCが考えた洗浄成分は、熱を加えない、ロー製法の天然洗浄成分です。
ロー製法とは、植物オイルと水酸化ナトリウム(塩)もしくは、水酸化カリウムを、熱を加えないで混ぜ合わせ、数週間熟成させてローな状態でつくりあげる洗浄成分です。熱でこわれがちな、保湿剤の天然グリセリンもたっぷり残っています。
ローシャンプーは、アミノ酸系シャンプーでは落としにくい酸化した皮脂までしっかり取り除きながら、合成界面活性剤のシャンプーのように、強すぎる洗浄力で頭皮のバリア機能を傷つける心配がありません。毛穴の汚れもやさしく浮かして取りさります。また、泡切れもよく、頭皮に成分が残留しても、植物オイルと塩由来成分の為、頭皮のトラブルや刺激にはつながりません。
毛穴の汚れを取り去ることから、根元から1本1本がしっかりと立ち上がり、ふんわりとした印象に仕上がります。頭皮の乾燥によるふけ、かゆみや、頭皮のべたつき、臭いなどに悩まされている方、髪のボリュームがほしい方には、特におすすめです。
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