WELLCでは、今年の春から本格的に食の取り扱いをスタート、おかげさまで大変ご好評いただいております。その中でも、Maison de i-bee(メゾン ド アイビー)の蜂蜜、オリーブオイルは大人気で売り切れてしまうことも。
今回、Jarrah honey(ジャラハニー)の生産元である西オーストラリアから、養蜂家のデイビット様が来日。WELLC表参道にお越しいただき、希少なお話しを伺う事が出来ましたのでご紹介します。
David Lindsay-Rae様 ご紹介
2015年からJarrah honey(ジャラハニー)商品化をスタート。西オーストラリアのジャラ林は希少な自然遺産、ジャラの蜂蜜は西オーストラリア州政府のライセンスが無ければ採取できません。そのライセンスを持ち、シングルオリジンの生産をしているのがDavid Lindsay-Raeさんです。ジャラハニーのシングルオリジンは大変希少であり世界最高品質として、B-QUAL(オーストラリアミツバチ産業評議会食品安全プログラム認定)Jarrah Honey Certification(ウエストオーストラリアジャラハニーの生産者認証)Product of Australia(オーストラリア製製品認証)のトリプル認証を受けています。
吉田:本日はWELLC表参道にお越しいただきありがとうございます。
ジャラハニーは本当に美味しくて、体にも良いので私も毎日いただいております。お会いできてとても光栄です。
デイビッド氏:こんにちは、ジャラハニーを取り扱って下さってありがとうございます。
とても素敵な場所ですね。
吉田:ありがとうございます。今日はジャラハニーについて色々と伺って参ります。
ジャラハニーは自然の恵みをそのままに、手を加えないナチュラルハニーというのは大変希少な蜂蜜と伺っております。蜂蜜を採取する時に一番ご苦労されるのはどの様なことですか?
デイビット氏:はい、まず一番苦労するのは環境です。ジャラのあるところは山の中の奥深いエリアで、もちろん人間が入っていけないような場所ですから、時には山火事が発生する事もありますし、蛇もワニも生息していますし、蜂以外の虫もたくさんいます。暑い時は体感が50度にもなることがあります。本当に過酷な環境の中なのです。
ジャラハニーを採取出来るエリアはとても限られています、どこに蜂の巣箱を置くのか、他の巣箱とは混ざらないエリアなど、森全体の中でも高いTAレベル(抗菌活性力)の蜂蜜が採取出来るのを熟知しているのは、私達の長年の経験があるから可能なのです。
そういった人里離れたエリアは長時間運転していくような所でもあり、チームで何日もかけて、外でテントを張って野宿するような状態で、手間暇をかけて皆様にお届けしたいという思いで採取しています。
吉田:そんなに過酷な環境の中で採取されているのですね。
デイビッド氏:自然栽培の蜂蜜であるジャラハニーのジャラの木は毎年花を咲かせるわけではないので、蜂の巣箱を置いても2年か3年に1度なのか、長ければ4年くらいかかるという様な、採取までの流れを時系列でわかっているBeeキーパー(養蜂家)の長年の熟練経験がなければなかなか採取できません。採取のキャンピングの位置も、南に行くのが良い、西に行こうと判断するのも、Beeキーパー(養蜂家)の熟練の経験で判断するのです。
吉田:収穫は年に何回くらいされているのですか?
デイビッド氏:収穫は花が咲く年の11月から2月にかけて1回だけです、毎年花は咲きませんので、毎年生産できるものではありません。採れる場所を探すのに2ヶ月位かかることもあります。しかも広大なエリアの中で、ジャラは1キロ四方に限定する範囲でしか取れない希少な蜂蜜です。
また、シングルオリジンというのは、一つの巣箱から一つの味の蜂蜜、これは西オーストラリアの中でも私達だけが行える手法なのです。シングルオリジンという考え方が他の養蜂にはないので、本当に特別な蜂蜜をご提供しています。
吉田:シングルオリジンはMaison de i-beeだけなのですね、本当にすごい事です。
デイビット氏;私たちの普段暮らしているところも街から大変離れたエリアです、大自然に囲まれて、水も空気もとても綺麗なところです。自然遺産、地産地消の考え方でもありますが、その土地から得たもので基本の生活をしています。自然の恵みから得る物だけで、体にケミカルな物などは一切入れていないのです。もちろん着るものも天然素材、家族全員がそういった素晴らしい環境で生活しています。皆様にもその自然の恵みの素晴らしさをお伝えしたいという思いで蜂蜜を生産しています。
吉田:私たちは日々都会に暮らしていると、生活するアイテムはさまざまな商品に囲まれて、体に良い物ばかりではなく、時には便利さや時短などを優先させてしまう事もあります。WELLCとしては、なるべくシンプルに、体に良いもの、発酵エキスなども使った商品開発をして、皆様に健康でウェルネスな毎日をご提案したいと考えています。
デイビッド氏:自然と共存して生活する事はとても大切です。本物の蜂蜜、ジャラハニーを是非お使いいただきたいと思っています。
吉田:私たちは健康を考えて、蜂蜜を舐めたり、食べたり、ハーブティーに入れたりしていますが、オーストラリアの皆様はどの様に蜂蜜を生活に取り入れていますか?
デイビッド氏:私たちも同じです、喉が痛い時や体調が優れない時にはジャラハニーを舐めて治しますし、ハーブティーに入れる事ももちろんあります。
日本はすでに蜂蜜の取り入れ方を良くご存知なので、他国よりジャラハニーのご紹介がしやすいと感じています。
吉田:蜂蜜を食としてだけではなく、スキンケアにも使用していけると良いと思っています。日本には四季があり、夏は日焼け対策、冬は乾燥対策など、季節によって肌の状態が変わるので、蜂蜜が役立ってくれるととても嬉しいです。
デイビッド:新しい取り組みとして、ジャラを活かした生活に使用できる新製品を考えています。今回の来日の目的の一つは、新しい取り組みについてメゾンドアイビーさんと話す事です。楽しみにお待ちください。
吉田:はい、新商品もとても楽しみです。
ジャラハニーの品質を保つ為に気をつけている事はありますか?
デイビッド氏:品質を保つためには、第一にシングルオリジンの巣箱は他の巣箱の蜂と混じり合っていない事、蜂蜜自体の可能性を保つために、もの凄く労力をかけます、世界中でもジャラハニーのシングルオリジンをご提供する事が出来るのは私たちだけです。また、通常蜂蜜は採取したあとに不純物を取り除くためにフィルターにかけますが、フィルターでは良いものも取り除かれてしまうので、やり過ぎない技術も私たち独自で持っています。工場の清潔さにも大変気を使って扱います。蜂蜜の巣から生産ラインへの直通を徹底し、パッケージにも蜂蜜の純度を高レベルに保持するために気を使います。
蜂についても補足すると、一つの巣箱に対して蜂は約10万匹いますが、ほぼ働きバチ、一匹の女王蜂を守るための環境を整えるために働くのですが、少しでも巣箱にゴミがあれば掃除をする、怪我をしている蜂、少しでも病気をしている蜂がいれば巣箱から出す、この様に働きバチたちが清潔に守っている事も、このピュアな蜂蜜が生まれる理由なのです。
吉田;本当にすごい事ですね。日本では養蜂にも色々な加工がなされたり、蜂に砂糖水を与えて甘くしたり、本物の蜂蜜を見分ける事がとても難しいと言われていますので、今回ジャラハニーの素晴らしさを伺って、多くの方に本物の蜂蜜ジャラハニーをお伝えして、知っていただきたいと思います。
デイビッド氏:ありがとうございます。西オーストラリア州は、蜂の病気が一切起こらないのです。西オーストラリア州政府としても養蜂産業を守っており、他州や外国から害虫が入ってこない様にしています。蜂蜜すらも入れない様にとても検閲を厳しくしています。万が一にも入ってしまうと、どこでどんな害が養蜂に影響してしまうかを考えているのです。
世界中でもこの様な地域がない事も、ぜひお客様にお伝えいただきたいと思います。
西オーストラリア州政府は、州内のどこで誰が養蜂しているか、どこに巣箱を置いているかも全て把握しており、もちろん養蜂はライセンスがなければ出来ません。西オーストラリアの養蜂家はライセンスを持っています。養蜂産業の厳格な管理を大切にしているのです。
吉田:西オーストラリア州政府の厳格な管理と養蜂産業を支えていることも、とても素晴らしいことですね。お客様にお伝えしていきます。
本日は大変貴重なお話しをありがとうございました。
※今回の取材はMaison de i-beeさんのご好意で行わせていただきました。当日は、西オーストラリア州政府の日本駐在部の豊嶋様にもご同席いただき、通訳をしていただきました。誠にありがとうございました。