「ウェルネスとは?」をテーマに、様々な業界でご活躍の皆様にお話しを伺うインタビュー連載、第2回目は、WELLCセレクションでも大人気のバリ島の完全天日塩Tejakula(テジャクラ)を日本にご紹介された、有限会社御塩屋 代表取締役の尾谷幸香様です。
尾谷様:25年前にバリ島に住んでいた時に、一緒に働いていたスタッフの男性(次期村長候補であり、現在テジャクラソルトを輸入できるのも彼のおかげです。)が、テジャクラ出身でした。バリには塩田がたくさんあり、私は塩が大好きだったのでお土産としてよく買っていたのです。テジャクラ出身の彼が「僕の村でも、昔から塩をつくっているから一度見に来て」と言われ、行ってみることにしました。このテジャクラというところは、バリの中でも最北端でバリ人でさえも知らないという場所ですが、実際に行ってみるとどこの塩田よりも整地されており、とても美しい光景でした。「こんな塩も出来るのだよ」と見せてもらったのが「ピラミッドソルト」でした。
尾谷様:ピラミッドソルトを見て、すごく感動しました。
この塩を作ること自体が重労働で、あとを継いでいく若者も少なくなりつつあり、これを日本に輸出し、広めることで、活気がつくと思いました。当時、3農家だった職人さんも現在は15農家に増えました
この500年以上続く美しい塩田をこれからも残していきたい、海や自然とかけ離れている東京の都会の人こそ、本物の塩が必要なのではと思い、「これはやるしかない。日本の皆様にこんなに自然な美しい場所があると知って頂きたい」という想いが突然沸いて、使命を感じてスタートしました。
そこから、日本に帰り塩の販売の準備をスタートしたのですが、最初は塩を捨てたこともありました。(笑)
当初は職人から買った塩をそのまま販売しようとしたのですが、船便で何十キロとテストで日本に送ってみると、赤道直下を通って1か月ぐらいかけて日本に到着するのですが、当時塩を入れていた布袋の部分がカビ臭くなっていて、大ショックで海に返しにいったりしました(笑)
職人から買ったお塩は美味しいのですが、そのままだと湿っていて、ココナッツの破片が入り混じっていることもあり、そのままでは日本では販売できませんでした。
今販売している塩は、職人さんから買った塩をバリで天日干しハウスをつくって、再度天日干しをして水分を飛ばして、更に手作業で不純物を取り除いてパッキングをするのです。
日本向けのクオリティにするためには、天日干しハウスが必要不可欠でした。
天日干しハウスで水分を飛ばして、更に乾燥させて、不純物を取り除き粗塩が出来上がります。
当時はオンラインショップもない時代、パソコンもまだ普及していない時代で、しかも日本では減塩が当たり前で塩が悪という時に、知人のお店において頂いたり、味を知っていただく為に『無農薬米のおむすび屋」を開いたりして頑張りました。
どうやって知ってもらうか一番大変でした。
尾谷様:「いつも笑っていられること」です。
メンタルが落ちている時や疲れている時って、笑顔が出ないじゃないですか。癌も笑えば治るという人がいるぐらい、笑顔の人は健康だな、ハッピーだなって思います。日本にいると今日は笑っていないと気づくこともあり、無理して笑顔をつくるのは違いますが、バリの人って皆元気なのです、何が楽しいのかなって思うぐらい、食堂のおばちゃんも子供も若い子も、おじいちゃんも口角が上がっていて普通に笑顔で生活をしているのです。
尾谷様:まずは鼻うがい、塩水で目を洗う、塩で頭を洗う、塩風呂に入る、塩水を飲む(カントン水)。
母が昔から鼻うがいをしていたのですが、当時は全くやる気にならなかったのですが、ある時インフルエンザにかかり、喉が痛くて痛くて・・・母から嘘だと思ってもいいからやってみてと言われ、試してみると、本当に痛みが取れて。鼻うがいは凄いなと思い、そこから気持ち良くて欠かせなくなって、朝、顔を洗うと同時に鼻うがいをしないと目が覚めないというか、脳がシャキッとするのです。風邪予防にもなりますし、粘膜が潤おうので呼吸しやすくなります。コップにぬるま湯をいれて0.9%の塩分濃度になるぐらいに塩を入れて、その水を鼻からいれてゴロゴロしてお口から出すと、鼻うがいをやったことが無い人や風邪をひいている人は奥から膿のような溜まったものが出ます。それが出ると、とてもすっきりします。喉の違和感があるときは、これをすると即効で良くなります。これを放っておくと風邪が酷くなります。
鼻うがいはお医者様も推奨しているぐらい良いことなので、花粉症の時にも良いです。
あと、毎日持ち歩いて飲むお水は「カントン水」にしています。フランスの生理学者でルネ・カントン博士という、血液に塩水を入れて何千万人を救っている方なのですが、それを飲む健康法を取り入れています。塩水を毎日1.5リットル(500mlに小さじ1の塩分濃度)飲んでいて、皆に驚かれるのですが、水だとごくごく飲めないのが、塩水だと飲めるんですよ。減塩信仰が強いので、そんなに大丈夫?怖いと言われるのですが(笑)
※実際にWELLC吉田も試しに飲んでみましたが、テジャクラソルトの塩で飲むと辛くなく甘しょっぱくて水よりごくごく飲めました。
尾谷様:とにかく自然とかけ離れている生活というのが一番問題だと思っています、私は塩で自然を感じて、鼻うがいをする度に海を思い出すのです。
自然とかけ離れていることからこそ、塩という自然のものを摂ることが大事だと痛感していますし、電磁波や、人の念などがあるところを塩が浄化してくれます。
自然とかけ離れているから人間は病気になる、バリは病院っていう病院もなく、皆、太陽を浴びてビタミンDを自分で生成して、そして皆キラキラしている。ちょっと調子が悪いから病院に行って薬を飲んで治そうという考えがなくて、ジャムウという(インドネシアの漢方)生薬を毎日飲んでいたり、塩を取り入れてみたり。
日本の都会では、自然とかけ離れている生活から、どうやって自然と繋がれるかを見つけていけるかが必要なことだと思います。
尾谷様:テジャクラソルトは自然のもので一つ一つ手作りであることもあり、生産量が年間8トンと限りがあり、塩のみではなく、塩を使った商品開発をして皆さまに健康のお役に立ちたいと思い、進めているところです。
今開発しているのが、ソルティナッツ。今年中にはお披露目できると思うのですが。
あとはファスティング中に塩を使うことを推奨していきたいので、講師の資格を取っていきます。ファスティング中に塩を使うことは、自分がやってみて良かったと思うので、今後もそういったこともチャレンジしていこうと思います。
有限会社御塩屋 代表取締役 尾谷 幸香
25年以上前にバリ島に移住。テジャクラとの出会いから、テジャクラを守り続けたい、広めていきたいという使命のもと起業し、今年で18年目に。皆様との御塩(ごえん)を大切に。地球と人に優しい商品を販売。火入れしない完全天日塩テジャクラソルト等を自社オンラインサイトやセレクトショップ、レストランなどで販売。マニアックな情報発信をされているInstagramが大人気。