皆様、明けましておめでとうございます。
2025年が始まりました。
今年はきっと色々な意味で”あけまして”な一年になる、そんな予感があります。
その理由は天王星・海王星・土星・木星という大天体たちが一気にその座を変えるから。
通常、大天体は1つ動くだけでも世界の背景のどこかが新しいものに変わったと思えるほどの変化をもたらします。(リーマンショックのときも大天体が1つ、動いています)
そんな大天体が4つも変わるというのだから今年が激動の年であることはどうやら間違いないように思えます。
時代の背景を司り、時代の理を示す天体の多くが動けば、求められるものやもてはやされるものが変わっていくのも当たり前。例えば、これからの時代に評価を受けるものとは、過去の時代には評価されていなかったものであったり、なんなら少々奇抜なものとして捉えられていたものの可能性もあるでしょう。
今までの時代の価値基準や評価軸が音を立ててスライドする。そして、新しいものが生まれ、また既存のもので埃をかぶっていたものたちが再評価を受けていく、そんな流れがあるのが2025年、というわけですが、これからの時代に注目したいもの、ぜひここは刮目してみてほしいというものやことが2つあります。
それは生産性とか合理性といったものでは測れないパラメーターを大事にするということ。
そしてもう1つは偏見や過度のこだわりを手放して、”緩みや余白を大事にする”ということで、
さらに、適うのならば、あたらしいこと・もの・などを出来れば受容したり、それらを自らの血肉してみたりするということです。
星の話を続けましょう。
今年は新年早々、12日に魂の課題などをしめす座標・ドラゴンヘッドが動きます。
この座標が魚座の部屋に入ることで、我々には大きな浄化、許し、解脱の波がやってきます。
頑なに信じていたビリーフやドグマや”べきねば”やポリシー。
それらが急にどうでも良くなったり、外圧でそれらが破壊されていくなど、なんらかの”バリアを手放していく”ようなことが起こっていくはずで、それこそがまさに魚座のドラゴンヘッドが叶えたい宇宙から我々へのリクエストとなります。
ま、いっか、とか、それもありだよね、それもおもしろそうだね、といった概念は融和や融合、受容を示します。
そして異なるものを受け入れられたとき、人は成長したり、面白いケミストリーが生まれたりします。本来ならば分離する・または融合しないもの、たとえば水と油のような2つの相反するもの、真逆のものが界面活性剤で繋げられるような・・・。そんなユニークな融合劇がおこるのが2025年の特徴なので、多くの人には”ま・さ・か”な展開が起こるかもしれません。
自分がまさかそんなことを受け入れるなんて。
自分がこんなことをすることになるなんて。
自分があんな生き方にシフトするなんて。
でも、そういった”規格外・計画外・想定外”のことが起こるから、
人間やその人生は面白いのであって、摩訶不思議な存在であり、
またそれこそがある意味、人間味と言えるものなのかもしれません。
魚座のバイブスは魚座の性格診断などでも言われるように、
優しい、癒し、エモーショナル、オリジナリティ、アーティスティックというものですが、
今季はまさにそういったバイブスに世界が包まれます。
慈愛、アート、感性、受容。
そういった波動が世界に溢れると、”それぞれの個性”を出しても周りから非難されたり、敵対視されたり、嫉妬されたりといったことが無くならずとも減少傾向となります。
人は自分に夢中で自分の可能性を深掘りすることに熱心で、また他の人が面白いことをしていても、なにそれ素敵だね、と余裕をもって対応ができる、そんな波動が魚座の波動のコアといえるものだからです。
そういった時期が1年半ほど続くわけですが、この時期には多様性や受容性が通常期よりもだいぶ増し増しになりますので、色々なことに対して優しくなれますし、結果、色々な新しい試みにチャレンジする人たちも増えていくだろうと思われます。
アートに興味も関心もなかった人がいきなり絵を描くとか、急に陶芸を始めるとか、
はたまた今までは会社勤めだったのに突然フリーになって、自然あふれるところに住み始めるとか、新しいタイプのライフスタイルにトライするとか。
こうして色々な”脱線劇”が世界に溢れていく予感がありますが、でも、これこそが本来は個々に異なる性質をもっている人間の本来あるべき姿、本来あるべき状態なのかとも思うのです。
今までは管理や調整がしやすいことからある一定の雛形やパターンに私たちが”無理をして”入っていただけで、これからは雛形や形の方が私たちに合わせていく時代。
それはAIの進化からもみて取れます。
今までは音声ガイダンスなどに従って番号を押していたようなものだったのが、
今ではAIのほうがわたしたちの知りたいこと・聞きたいことに合わせて答えや声質までかえて、
私たちが心地がいい形でバックグラウンドで役立ってくれる。
世界は私たちに対して、気付かないうちに”優しく”なっており、
それはこれからもしばらくはつづいていく世界や宇宙の潮流であると、
星は告げてくれています。
魚座のドラゴンヘッド期間について忘れてはならないことがもう一つあるのでそれも
ここでお伝えしておきます。
魚座の管轄はアート、感性、浄化、というものだったりしますが、実はスピリチュアリティや理やヒーリング、深層心理といったものも魚座の部屋の管轄だったりもします。
実際、海王星という天体が魚座の部屋に入った頃から(2010年)、星、タロット、各種占術、ヒーリングが人気を博してきていますが、今年はさらにそれに追い風が吹くときとなるでしょう。
また、体というものが魚座の真逆の部屋である乙女座の管轄であるなら、魚座の部屋は見える部位以外、つまり精神やマインド、そしてスピリチュアルを担当するとなりますので、今季はまずはマインドの傷やトラウマや心に根深く残っているものに向き合っていくことが大事な時期といえます。
心の調子をととのえる、精神の不調を見直していく。
なんならじっくり時間をかけて療養したり、必要そうなら専門のクリニック・ドクター・施術家の門をたたいてみるなどしてみるのもいいかもしれません。
病は気からなんていいますが、今季は徹底的に気にまつわるところの不調を取り除いていくべきタイミングです。
ちなみに18年まえにも同じ星回りはあったのですが、18年前になんらかの不調があったという人は”歴史は繰り返す”とも言われますから、そのときの轍は踏まないように、しっかりとケアしながら、または無理をしないようにお過ごしになられるといいのではないでしょうか。
撮影/大坪尚人(講談社)
photo/Naoto Otsubo ©︎Kodansha
占星術士。 香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、ヒーラーとして活動する決心をする。現在は著作の執筆、各媒体での連載、講演など、幅広い分野で活躍中。毎日星読みを行い、星々からのメッセージをYoutube、stand.fm他SNSにて発信している。新著『星読みで才能を見つける本』(講談社)の他、『「風の時代」に自分を最適化する方法 220年ぶりに変わる世界の星を読む』『風の時代の未来予測』(講談社)、『星2.0』(光文社)、『運命を変える「石」の処方箋』(KADOKAWA)など。
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