過去の連載記事でもお伝えしていますが、占星術とは”時代の節目や切り替わりなどを指し示す羅針盤”のようなものです。
また、そういった時代読み以外にも個々人の能力や相性などを観ることも可能という広い汎用性が占星術の魅力の一つといっていいでしょう。
とはいえ、占星術、ホロスコープとはそもそも、horos+skoposという「時の観測人」というところに語源を持つ言葉。
そのため”時・暦”を観ることが占星術の真骨頂だといえそうです。
実際、星の運航を観察していると、”ここは年運が変わるところだな”とか”トレンドや潮目が大きく変わるところだな”と時代の転換点をはっきりと認識することができますが、実はホロスコープでわかることは”潮目・トレンド・年運”だけではありません。
ユニークなところでは、”人類が向き合う課題や各時代に推奨されるアティテュード”のようなものを捉えることだってできるのです。
上述のことをまとめて”課題”と称することにしますが、その課題とは、学校でチャイムが鳴ったら時限が変わって、それぞれのクラスで履修する科目が変わりますが、その際の科目のようなものだと捉えていただけるとさらにその”変わる感覚”がわかりやすいのではと思います。
直近の”授業・課題”はなんであったのか。
それらを振り返るとさらに理解が深まると思うので、ここ数年の課題の割り振りをいくつか振り返ってみましょう。
2020年5月5日〜2022年1月18日。
この期間は、いうまでもなく、”緊急事態宣言”などで私たちの行動範囲が狭まったタイミングであり、また同時にリモートワークやオンライン会議や飲み、ライブ配信が急にプレゼンスを高めたときでした。
読者の皆様の中にも”働き方・人付き合い”が激変した人も多いのではないでしょうか。
星が示すこの時期の課題はまさに、”IT化”であり”コミュニケーションの方法の多様化であり、”配信・発信に力を入れる”というものでした。
さらに加えるなら、”外国に行くなどよりも近く・ローカルを意識すると良い”ということも星からは示されていました。
私たちは星が示す課題の通りに、まさにこの時期からリモート化を進めたり、think & act localな方向へとシフトしたりしたはずです。
上述の通り、この時期に地方や自然が多い方へと移住したり、住まいの形態・仕事の仕方が大きく変わったという人は多いように思いますが、それもまた”星の流れに乗った”結果だったのかと思います。
続いて、2022年1月18日からつい先日、2023年7月18日までの期間。
この時期の課題とは、”大切なものを見極めること”、”惰性をカットし、やるべきことをきちんと捉えてそこにフォーカスする”、”新しい財源を開拓する”というものでした。
つまり、お金や習慣にまつわるところを変えていくという時期だったのですが、この時期には仕事を変えたり、副業を始めたり、新しいフィールドに進出したり、慣れ親しんだところに別れを告げたり・・・なんていうことを体験した人も多かったのではないかと思いますがいかがでしょうか。
人は環境によって作られると言いますが、それは逆を言えば、”人生を変えたい”と思えば、環境を変えると手っ取り早く”人生転換シフト”をオンにすることができるともいえます。
大きな変化には”環境の変化”もつきものですし、実際、この時期にはそんな大胆な変化を体験した人も多かったように思います。
そしてここからが本題です。
2023年7月18日からの再来年2025年の1月13日の1年半にわたって、我々に課される課題、そのテーマとは、”個性”、”自分軸”、”直感や瞬発力”を意識する、というものです。
これはわかりやすく表現するなら、”ME-FIRST”を進めると言うことであり、また、自分の個性や主張をもっと打ち出していいということであります。
客観的なデータなどを集計・参照して、それらを参考にして意見をまとめたり、考えを打ち出すのも悪くはありませんが、今季はむしろ、降りてくるものや直感などを信じて進むことをお勧めします。
直感やインスピレーションに従う!というと、データ的な裏付けがないことからどうしても会議や多数の人が関係する場では弱い立場になるかもと弱気になる予感もありますが、それでも可能であれば、インスピレーションドリヴンで過ごしてみてください。
思いのほか、”否定・批判される”なんていうこともなく、自分の意志が尊重されたり、思った通り以上にスムーズにことが運んだりして、いい意味で想像が裏切られるかもしれません。
ここで話している”課題”ですが、占星術用語では、”ドラゴンヘッド”と呼ばれる感受点のことです。
ちなみにドラゴンヘッドには対になる概念としてドラゴンテイルというものがあり、
この2つの感受点は、リリースするべきところと進化させていくところを指しし示すなどと言われています。スピリチュアルな表現をするならば、魂の課題とか宿命などといわれることが多いドラゴン軸ですが、これらを個人の鑑定ではなく世界線を読む場合に使用したならば、世界が向き合う課題を示すとか、また、時代の追い風に乗るためのアティテュードを示す座標であるとも言えます。
学校でなるチャイムのように音が鳴ったりはしないけれど、人類が向き合う授業科目の切り替わりを示すのがドラゴン軸。
つまり、ドラゴンのシフトの以前と以降では地球全体、そこに住まう我々が向き合う課題やそのテーマが異なってくる、ということなのです。
「降りてくるもの、ひらめきに従ってみる」
これが今期の課題であり、テーマであるというのはさきほどお伝えした通りですが、実際にそれを行動に移すとするならば、周りからの期待や同調圧力・認知バイアスなどを跳ね除けたり、昇華したりする必要があり、責任がある立場の人・期待をかけられやすい人・社会的なイメージが出来上がっている人ほど課題克服のハードルは上がります。
ただ、その好例と言えるかどうかはわかりませんが、つい先日、 Twitter社が経営トップの大号令のもと、社名とサービス名を変更したように、時代を切り開くとか新しいものが生まれる時というのは往々にして”誰かのわがままとも取れる行動”や”突然の思いつきやひらめきが実行された時”に起こるものなのかもとも思うのです。
そして、このドラゴンヘッドが”個人”に光を当てている1年半の間は、ME-FIRSTで過ごしていいわけですから、”個人活動”や”個々のイメージ・ヴィジュアル・肩書き・役割”チェンジを進めていくことは大いに星の世界からの追い風を受けるアクションとなります。また、その中から時代の先端を彩るカリスマや全く新しいサービスを打ち出していく天才や後世において大いに評価される時代を作る人、また、アイドル・アーティストのなかでもまさに時代の寵児のような人もでてくるはずです。
このように魂の課題をもたらすのがドラゴンヘッドの役割なのですが、このドラゴンバイブスは当然、人の体、ひいては健康や体の状態にも影響を及ぼします。
例えば、各星座はそれぞれ体の担当部位をもつとされますが、それでいうと、今期、07/18〜再来年の1月までの間はドラゴンの頭側が鎮座する牡羊座の担当領域である、目・鼻・頭・髪、そしてドラゴンの尻尾側が鎮座する天秤座領域、つまり膵臓とか腎臓が要注意臓器・箇所となっています。
そのため、上述の箇所が気になる人、それら部位を酷使しがち・負荷がかかりがちな仕事・ライフスタイルを送っている人はメンテナンスやセルフケアの回数をあげるとよいですし、また、専門家の門を叩いてみるなり、一度検査・検診などしてみるのもいいかもしれません。
もちろんそれら臓器に対応するサプリメントや健康法などをとりいれるのも時流に乗るための好手かと思います。例えば目に良い食べ物を多く取る、目をいたわるためにブルーライトカットのメガネにする、また、大きめのモニターを導入するなど、設備投資をするのも今季を無事に過ごすための良い方法だといえそうです。
ちなみに2022年の年始から23年の7月18までの期間はドラゴンは牡牛座と蠍座に鎮座していました。それぞれの星座の担当部位である歯・顎・首・鎖骨・排泄器・生殖器あたりになんらかのエラーが生じるとか、違和感が出てきたり、また、手術をはじめとする積極的な治療を経験したという人もいるかもしれません。
このようにドラゴンラインは人や社会の意識が向く方向・ベクトルを示すと言われていますが、基本的にはドラゴンの尻尾から頭に向けて風が吹いているので、時代の追い風をうけるには”ドラゴンの頭の方に向かって進む”のが最善策となります。
ドラゴンの攻略=地球とシンクロして魂レベルを上げていく!ことに繋がりますので、健康しかり、仕事しかり、いろいろな物事を改善したい人は、まずはドラゴンの攻略に取り組んでみることをお勧めします。
特に、今回のドラゴンヘッド牡羊座期間には、”私という個体・個性”についてを考える絶好機ですので、パーソナルな医療・各種診断や遺伝子検査・各種アレルギーなど、体質の検査を受けてみるのもよさそうです。
何をするにも”まずは己を知ること”から。
兵法でも己を知り敵を知れば百戦危うからず!などと言いますし、
今季はまず、”己を知り尽くすこと”に取り組んでみるというのはいかがでしょうか!
そうすると自ずと自分だけの、自分にピッタリとあったライフスタイル/食事/生活パターンなどを獲得することができるはずです。